他にもあるの?!児童発達支援と放課後デイサービス以外に利用できるサービスは?!


「うちの子、もっと支援を受けられる方法ってないんだろうか…」
正直に言うと、ぼくはしばらくの間、児童発達支援と放課後デイサービスだけが障がい児向けのサービスだと思い込んでいました。
娘が自閉症スペクトラムと診断されたのは数年前のこと。「軽度」という診断に、安堵と戸惑いが混ざり合ったのを今でも覚えています。軽度だから大丈夫、と自分に言い聞かせながらも、「でも、何かもっとできることがあるんじゃないか」という焦りはずっと消えませんでした。
ぼくは薬剤師として15年以上働いてきましたし、今は医療経営コンサルタントとして病院の経営に携わっています。医療や福祉の知識はそれなりにあるつもりだったのに、いざ自分の子どものこととなると、驚くほど何も知らなかったんです。これは本当に恥ずかしかったですね。
この記事では、「軽度の障がいでも使えるサービスって何がある?」という疑問に対して、ぼくが実際に調べて・使ってみた情報をまとめてみます。同じように悩んでいるパパ・ママに、少しでも届けばうれしいです。
まず整理しておきたい:サービスは「何が必要か」で変わってきます
最初に知っておいてほしいのが、障がい児向けのサービスは「どんな証明書・受給者証を持っているか」によって利用できるものが違うということです。
大きく分けると、次の3パターンになります。
- 愛護手帳(療育手帳)がないと受けられないサービス
- 受給者証がないと受けられないサービス
- 何もなくても受けられるサービス
ここがわかっていないと、「うちは手帳がないから無理だよね…」と最初からあきらめてしまうことになります。ぼく自身がそうでした。でも実際には、手帳がなくても受給者証だけで利用できるサービスがたくさんあるんです。
あなたのお子さんは、どのケースに当てはまるか確認してみましたか?
愛護手帳(療育手帳)があると広がるサービス
愛護手帳(地域によっては「療育手帳」と呼ばれます)を持っていると、各種福祉サービスや交通費の助成、施設の入場料割引など、さまざまな支援にアクセスしやすくなります。
名古屋市の例でいうと、愛護手帳の所持者向けに整理された支援一覧が自治体のサイトに掲載されています。移動支援や短期入所(ショートステイ)、日中一時支援なども、手帳があることで申請の窓口が広がります。
娘は現在「軽度」の診断で、手帳の取得については主治医と相談しながら検討中です。「軽度だと手帳が取れない場合もある」という現実もあります。でも、手帳がなければ何も受けられないわけではないということは、ぜひ覚えておいてほしいです。
受給者証があれば使える:児童発達支援・放課後デイサービス
多くのパパ・ママがすでに知っているのがこの2つです。
児童発達支援は未就学児向け、放課後デイサービスは就学後の子どもが放課後や長期休暇中に利用できる療育施設です。そして意外と知られていないのが、これらは愛護手帳がなくても利用できるということ。必要なのは「受給者証(通所受給者証)」です。
受給者証の取得は、お住まいの市区町村の窓口に申請することで進められます。医師の意見書や障がいの状態確認が必要になることが多いですが、ハードルはそれほど高くない場合もあります。
「うちは手帳がないから無理」と思っていたパパ・ママ、まず窓口に相談してみてください。ぼくも最初は「診断書があれば手帳が必要」と誤解していたので笑。
受給者証で使える:移動支援という選択肢
ここからが、意外と知られていないサービスの話になります。
障がいのある子どもを連れての外出は、本当に重労働です。
娘は今もそうなんですが、公共交通機関でのちょっとした移動でも、ひと苦労でした。周りの目が気になって、娘が突然走り出して、荷物を持ちながら追いかけて…あれは本当につらいです。一時は道路にまで飛び出して、危うく轢かれそうになることも…思い出しても、恐ろしくて涙が出そうになります。
そんなときに知ったのが「移動支援(ガイドヘルプ)」です。
移動支援は、障がいのある方が外出する際に、ガイドヘルパーが同行・支援してくれるサービスです。単独での外出が難しい子どもにとって、療育施設への送迎や社会参加の機会を広げるために活用できます。
ただし、利用条件や対象範囲は自治体によってかなり異なります。名古屋市では一定の障がい区分や年齢要件があり、すべての子どもが対象になるわけではありません。「うちも使えるかも」と思ったら、まず区役所・市役所の福祉窓口に直接確認することを強くおすすめします。
(補足:うちの娘は使えませんでした…涙)
ネットで調べるだけだと、自治体の最新情報と食い違うことがあるんです。実際にぼくも「使えると思ってたのに、対象外だった」という経験をしています。
あなたのお子さん、今の外出は無理なく対応できていますか?
意外に知らない:訪問看護という選択肢
これは、ぼくがたまたま児童発達支援に通う親の集まりで教えてもらった情報です。
訪問看護というと「高齢者向け」「医療ケアが必要な重度の子向け」というイメージを持つ方が多いと思います。ぼくもそうでした。でも実際には、発達障がいや自閉症スペクトラムのある子どもにも対応している訪問看護ステーションがあります。
内容としては、生活リズムの整え方、コミュニケーションの支援、保護者へのアドバイスなど、自宅に来てくれて個別に支援してもらえるのが大きなメリットです。
看護師さんだけではなく、言語聴覚士さんも訪問してくれて、言葉の遅れや発音のしにくさに対して支援をしてくださいます。
(病院でも受けられます。後述参照)
利用には基本的に主治医の指示書と、市区町村への申請が必要になります。これは自治体の福祉窓口というより、かかりつけ医を通じて動くイメージに近いです。
ぼくがこれを知ったのは、本当に口コミでした。「公式の案内では見つけづらい情報」が親同士のつながりの中にあると実感した瞬間でしたね。
保護者コミュニティへの参加、なかなか無碍ににできないと思っています。
あなたのまわりに、同じような状況の保護者のつながりはありますか?
病院で受けられる:言語聴覚士による発話支援
もうひとつ、地味だけど大事なサービスを紹介します。
発達障がいのある子どもの中には、言葉の遅れや発音のしにくさを抱えている子も多いです。娘もそのひとりです。
受診している病院(主に小児科や発達外来)によっては、言語聴覚士(ST)によるリハビリ・発話支援を院内で受けられることがあります。これは福祉サービスというより「医療」の延長線上にある支援で、通常の保険診療として行われます。
特別な申請が必要なわけではなく、かかりつけ医に相談→院内または連携機関での訓練という流れで動くことが多いです。費用面でも、保険適用内で受けられるケースが多いのでハードルは比較的低いです。
「言葉の発達が気になるけど、どこに相談していいかわからない」というパパ・ママはまず、今通っている病院の主治医に「言語聴覚士のリハビリを受けられますか?」と一言聞いてみてください。
まとめ:「軽度だから」とあきらめないでください
娘の支援を探す旅は、最初は本当に手探りでした。「軽度だから」「手帳がないから」「どうせ無理だから」と思って最初から扉を叩かないのが、一番もったいないと今は思っています。
軽度の障がいでも、受けられる支援は確実にあります。
- 受給者証があれば:児童発達支援・放課後デイサービス・移動支援
- 訪問看護:主治医の指示書+市区町村申請で利用可能
- 言語聴覚士によるリハビリ:かかりつけ医に相談
- 愛護手帳があれば:さらに広がる支援の選択肢
そして何より、「まず窓口に行って、直接聞く」ことが一番の近道です。ネット情報は古いことも多いですし、自治体ごとに条件が違うことがほとんどです。区役所・市役所の福祉窓口の担当者は、意外と丁寧に教えてくれますよ(ぼくの経験上 笑)。
詳しくはお住まいの自治体の窓口に、ぜひ直接足を運んで聞いてみましょう。
この記事は個人の体験をもとに書いています。サービス内容・利用条件は自治体や時期によって異なります。最新情報は必ず各自治体の窓口でご確認ください。
