正直に言います。

今日、上司との1on1で仕事の失敗を指摘されて、ちょっと泣きそうになったんです。

コンサルの仕事を始めて半年。チャットでのやり取りで、相手が「これはあなたがやってください」という意図で書いていたお願いを、ぼくは「誰かにお願いしておいてください」って読み間違えてしまって。関係者を巻き込んだチャットで、的外れなお願いメールを送ってしまったんですよね。

その数時間後の1on1で、それを指摘されました。

「段取りと、自分が動いたときに次に何が起こるかのシナリオを、もっと早く想定できるようにならないと」

頭ではわかってるんです。でも面と向かって言われると、悔しさと情けなさが一気に込み上げてきて。不覚にも、ちょっと涙腺が緩みました。笑

みなさんは、指摘されたことが「正しいとわかっているからこそ凹む」みたいな経験、ありませんか?


薬剤師時代には要らなかった「段取り力」

自分の中で腹落ちしたことがあります。

薬剤師をしていた頃は、正直、経験と勘でなんとかなっていたんです。目の前の業務は繰り返しの中で体に染み込んでいて、いちいち「この作業の目的は何か」なんて立ち止まって考えなくても、体が動いてくれていました。

でも今の仕事は違うんですよね。

依頼される仕事のほとんどが、毎回違う。目的も、関係者も、ゴールまでの道のりも、その都度自分で組み立てないといけない。これまで自分を支えてくれていた「経験知」という土台が、今の仕事にはそのまま使えないんです。

これはショックというより、ある種の発見でした。「ぼくは今まで、段取り力という筋肉をほとんど使わずに働いてきたんだな」って。

閑話休題。

凹んでばかりいても仕方がないので、この日の夜、ちゃんと因数分解してみることにしたんです。


「段取り力」を5つに分解してみた

感情的になっている自分をいったん脇に置いて、AIに壁打ち相手になってもらいながら、「段取り力とは何か」を言語化してみました。出てきたのは、こんな5つの要素です。

① 依頼の一次解釈を疑う そもそも、その依頼は自分への実行依頼なのか、それとも相談や取次なのか。ここを最初に取り違えると、その後の努力が全部ズレます。今回のぼくの失敗は、まさにここでした。

② 目的の解像度を上げる 何のためにこのタスクをやるのか。依頼者に確認し、自分の言葉で言い直して合っているか摺り合わせる。

③ 見通しを立てる 目的から逆算して、必要なステップと時間軸を洗い出す。

④ 責任範囲を言語化する 各ステップは「自分がやる」「他者に任せる」「窓口として動く」のどれか。ここを曖昧にしたまま走り出すと、後で誰も拾っていないタスクが出てきたりするんですよね。

⑤ シナリオを想定する 自分がアクションを起こしたら、次に何が起きそうか。想定外が起きたときの初動も、あらかじめ決めておく。

みなさんの職場では、この5つのうち、どこでつまずくことが多いですか?


チェックリストとAI壁打ちテンプレを作った

言語化しただけだと、また同じところでつまずく気がしたので、実際に使えるチェックリストの形にしました。

タスクを依頼されたら、着手前にこの5項目を上から確認する。それだけのシンプルな仕組みです。

  • ✅ これは実行依頼か、相談・取次か。迷ったら一言確認する
  • ✅ 目的を自分の言葉で言い直し、依頼者と摺り合わせたか
  • ✅ 目的から逆算したステップと時間軸を洗い出したか
  • ✅ 各ステップの担当(自分/他者/窓口)を分けたか
  • ✅ 次に起きそうなことと、想定外が起きたときの初動を決めたか

さらに、AIに着手前の解釈を投げて、忖度なくチェックしてもらうためのテンプレも作りました。

以下の依頼を受けました。

【依頼内容】
(依頼された文章をそのまま貼る)

【自分の解釈】
・これは自分への実行依頼だと解釈しました
・目的は〜だと理解しています
・ステップは①〜 ②〜 ③〜だと考えています
・自分の担当範囲は〜、他者に依頼するのは〜だと考えています

この解釈に、ズレ・抜け漏れ・違和感はありますか?
依頼者の意図と一致していそうか、忖度なくチェックしてください。


これ、今日の失敗の直後に作ったものなんですけど、次に似たような依頼が来たときに、着手前にコピペひとつでズレをキャッチできるはずなんです。

一人で抱え込んで「もっと段取りよくやらなきゃ」と気合いだけで乗り切ろうとしても、また同じところで転ぶ。それよりも、つまずいた瞬間に仕組みに変換してしまう方が、次の自分を助けてくれるんですよね。


凹んだ日をそのまま終わらせない

それはさておき、今日のことを振り返って思うのは、指摘されて凹むこと自体は悪いことじゃないなということです。

むしろ、叱ってもらえる、指摘してもらえるうちが花。それを「無能の烙印」みたいに受け取って自分を追い詰めるより、「今日の凹みを、明日使えるツールに変える」方が、よっぽど生産的なんですよね。

このチェックリスト、まだ作ったばかりで実戦投入はこれからです。使ってみてまた改善点が出てきたら、続報として書きたいと思います。

みなさんも、もし最近「同じ失敗を繰り返してるな」と感じることがあれば、感情的に反省するだけで終わらせずに、一度その失敗を要素分解してみませんか。きっと、次に踏み出すための小さな道具が見えてくるはずです。