「自分の強みってなんだろう」
社会人になってはや十数年,実は今まであまり真面目に考えたことがありませんでした.いやはや情けない…
ぼくの強みは「相手の本音を引き出す」能力
強みとは分かりやすく言い換えると「他人と圧倒的に違うところ」です.
特徴と言ってもいいでしょう.
そりゃあそうですよね,誰かと同じようなところなんて特徴でもなんでもありません.
ただし,その違うところというのは「圧倒的に」というのがミソです.
これだけは誰にも負けない!
そんな風に思えるところ重要です.それが自分の「個性」を作り出しているのです.
ぼくのいちばんの強みは「相手の本音を引き出す」能力です.自分で言うのもこっぱずかしいですが.
普段は薬局薬剤師として毎日いろんな患者さんご家族さまとお話しさせていただくのですが,割と頻繁に,薬のことや病気のことについて,相手の心の中で思っていることをすんなりと話してもらえます.そんな中でも時折,
「え?こんなことまで聞いちゃっていいの?」
と思うようなプライベートで込み入った事情や悩み,不安など…
相手をきちんと選ばないと話てもらえないこともポロッと聞けることが多いです.
しかも,初回来局,つまり初めてぼくの薬局に来てくださった患者さんご家族さまでも,この現象(?)は起きるんです.
初めて会った,そんじょそこらと変わらない,一介の薬剤師のぼくに,患者さんもご家族さまも,みんなみんな,思いの丈をぼくに語りかけてくださる.
非常に嬉しいと同時に,ひとさまの人生は文字通り千差万別なんだなぁと得心する毎日です.
誠実なオーラが滲み出ている…?
なぜみんなぼくに本音を語ってくださるんだろう.
いやね,正直,自分でもよくわからないんですよ(笑)
ぼくはいい人なんかじゃ決してありませんし,顔つきだって整っていません,ホストでも芸能人でもない(というかなれない,なれるわけがない!)フツーの顔立ちです.強いて言えば彫りは深いと言われたことは何度かはありますが…うーん,それは多分関係ないだろう.
思い切って妻にこのことを相談したら,
そりゃあ,誠実なオーラが身体中から滲み出てるんだもん!(にっこり
ですって.
…なんじゃそりゃー(笑)
夫婦のノロケ話はさておき,妻のこの言葉をもう少し掘り下げてみましょう.みなさま,もう少しお付き合いください.
医療者なら相手に上手に関心を持とう
たぶん,相手のことにそれなりの関心を持っているんじゃないかと勝手に自己分析しています.この人は一体どんな人生を経て「患者さん」になったんだろうとか,今どんな気分でいるのかな,とか,今この人が求めていることはなんだろう,とか.
あと,どんな人間でもいいところや悪いところもあるとも思ってます.良い悪いの二者択一などちらか一方だけの人とか,そんな極端な人間は滅多にいないはずです.ここは根拠なくぼくはそう信じてます.
こう言うとなんだか聖人君子や地蔵菩薩みたいですが,自分は決してものなんか洗練潔白な人間じゃあないです.
ただ,人さまの体調の不安をきちんと受け止める心づもりが意識せずにできているのかな,なんて思ってます.それがもしかしたら,妻のいうところの「誠実さ」に繋がっているのかもしれません.
もちろん全ての人に好かれなきゃとか,全員から本音を引き出さなきゃ,なんてこれっぽっちも思ってません.そんな見せかけの博愛主義なんてまっぴらごめんです.当然,ぼくと合わない患者さんご家族さんだっていますし,中にはクレームをいきなり言われたり,理不尽なことを強要されたりしたことだってあります.そんな時はこちらに非があれば素直に謝りますし,反対に理不尽だと感じたらここも素直に,即座に,毅然とこちらも強い言葉で切り返すことだってありますし.
うーん,やっぱりわからない.
自己分析,難しいですね.
あんまり肩肘張らずに,これからも患者さんと向き合います.
ここまで読んでくださったあなたに感謝.
今日はここまで.
それでは▽